
2007
BVCP-21505
いわずと知れた「アメリカン・アイドル」出身のヴォーカリストのデビュー盤。
一応「バンドでデビュー」ですが、このアルバム自体は、クリス・ドートリーや
そのバンド(といっても、このデビューにあたってオーディションで選んだようだけど)
が前に出て製作したわけではなく、「ザ・プロ!」なスタッフの
全面的かつ完璧なバックアップとサポートで完成されたもの。
そりゃ当然のことですが。
だから、曲も演奏(バンド・メンバーではなく、一流のスタジオ・ミュージシャンが演ってる)も
非常によくできてる。まとまってる。
サウンド・プロダクションもとてもいい。
ジャケットのデザインも、クリス・ドートリーはこのイメージで行く!という
主張がしっかりと伝わってくる、いいデザインだと思う。
このアルバムは、全体的に全面的に完成度が物凄く高いと思います。
アメリカン・ロックが好きな人は、きっと気に入ると思う。
スラッシュがゲストでソロ弾いてる曲なんか、かなりかっこいいっす。
この人、声が圧倒的にいい。
グラミー賞にもノミネートされてるようですが、問題は次のアルバムなんだろうな。
バンドとして「DAUGHTRYらしいサウンド」を創れるかどうか、ってところでしょう。
「ザ・プロ!」のバック・アップはどこまで続くのか解らないけど
その手を離れるときが、真価を見せてくれるときなんだろうな。
実は、アメリカン・アイドルの予選(一次予選)で偶然彼を観てました。
一次予選って、「誰でも参加できる」から、スゴイのが来たりもするんだけど(笑)
アカペラで、審査員の前で歌うわけです。
彼の声と歌唱力は、ずば抜けて凄かったよ。物凄く印象的だった。
「ああ、こんな人でもなかなか日の目を見ないで、オーディション受けたりするのか」
と、ある意味「アメリカの裾野」の広さにビックリした記憶がある。
ついでに、ダイナーのウェートレスかなんかやってる年上の女性とその連れ子の面倒もみてる
とか、そういう彼の背景もそのとき聞いて、それにもへぇ〜と思った記憶が。
そんな彼が、デビューしてあっという間にスターダムに駆け上がってるわけで。
こういうのを正しくアメリカン・ドリームって言うんでしょうねぇ・・・。
てなことを考えてたら、手に取ってレジに並んでたわけです(笑)。
好き嫌いでいえば、こういうサウンドを私は聴かないけれども
まとまってるいいアルバムには違いない。
いいアルバムができてよかったね、とあのアカペラで歌ってた彼に
言ってあげたい気分でございます。