スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メタルの行く道:地域密着とグローバル化

2009年05月07日 02:20

メタルがテーマのドキュメンタリーを続けて2本観ました。

「HEAVY METAL IN THE COUNTRY」と「GLOBAL METAL」。
面白かった。
非常に興味深く観ました。


「HEAVY METAL IN THE COUNTRY」
御馴染みNuclera Brast の本拠地があるドイツの田舎町ドンツドルフの
どこまでの長閑な風景が、印象的。ほんとにキレイなんだ、風景が。
でも、Nuclera Brast では近所のオバチャンたちが世間話しながら
メタルグッズの梱包作業をしてたりするわけですよ。
で、こじんまりしたニット工場では、メタルTシャツ作ってたりしてるわけだ。

映画の宣伝文句にもあったけれど、この長閑な村では「メタルが産業」になってる。
雇用を生み出し、税収を生み出し、地域密着型の産業として成立してる。
これって、すごいことだと思う。

長髪・黒ずくめの格好、デカい音・・・ってところだけ取れば、ファン以外の人からは
嫌われる要素の多いHR/HM だけれど、Nuclera Brast は地域に溶け込んでる。
重ねて言うけど、これはすごいことだ。
レーベルが安定してなかったら、アーティストはせっかくの音楽を世に送り出すことが
難しくなってしまう。
そうなったら、リスナーにとっては大きな損失だもの。そんなの嫌だもの。

メタルレーベルがこうして地域に溶け込むことって、はるか極東の地のいちファンにも
恩恵があるってことだわよ。
素晴らしい。

「産業」ってことで、余談ながら。
よく、「金儲けするバンドなんでクソ!」ってな、蒙古斑クッキリな発言をする
オコチャマがいるけれど、私に言わせりゃ「何言ってんのw」だ。
儲けがなかったらアルバムを作ることも、ツアーやることもできないんだっつの。
現に、いい音楽をやってるバンドが経済的に立ち行かなくなって解散する、という
悲しい現実は、そこここに溢れている。特にHR/HMはね。

私が望むのは、「いい音楽作って、聴かせてください」だ。
そのために私はお金を払ってる。
それでバンドやレーベルが潤って、次のアルバムやツアーへの資金になるわけだから
アーティスト側とリスナーは、音楽を作る・楽しむことにおいて、持ちつ持たれつ。
ある意味、一蓮托生。

「儲けすぎ」なバンドがいたって、レコード会社があったって、文句はないよ。
それでいい音楽作ってくれるなら、ドンペリのプールで泳いでたって文句ないわw


「GLOBAL METAL」
世界各地、様々な文化と問題と宗教を持つ場所での、メタルの存在を丁寧に録った
サム・ダンの仕事っぷりに、まずは敬意を表します。アンタはえらい!

HEAVY METALが「欧米文化」であることは、間違いない。
それは、キリスト教圏の文化と、ある意味イコールってことだ。
前作「HEADBANGER'S JOURNEY」には、そこのところに重点があったように思う。

恩恵とともに問題も山積の”グローバリズム”と”HEAVY METAL”・・・
”HEAVY METAL”を「伝統文化」と置き換えたら、それほど目新しい視点でもないけれど
(さんざん語られてるし)、そこはサム・ダン、メタルを持ってきました、ってところが
「新しい」というより、「巧いな」という感じだ。

ただ、日本については、ちょっとなーと思った。

マーティが語る「日本社会と日本文化におけるHEAVY METAL」ってのは、つまり
”「ソト」からみたもの”だもんね、いくらマーティが”日本通”でも。
もっと「日本社会で日本文化の中で育った人」の話を取り上げて欲しかった。
サム・ダンの眼と、マーティの眼は、「欧米文化の眼」って意味では同じだもん。
なんかフィルターが二重にかかってる気がしたよ。そこだけ残念。

でも、前作も興味深かったけれど、今作は、より人類学的なアプローチを感じた。
サム・ダンの本領発揮ってことでしょうか。
すでに次が楽しみだ。また録ってね。



今日の記事は長いな。
しかも、くどい。
いや、面目ねーっす(==;)。




コメント

  1. ねこまたぎ | URL | majVSffg

    Re: メタルの行く道:地域密着とグローバル化

    ほほぉ、ご覧になったんですね。
    Global Metalのほうはなんかいまいち見る気がしなかったんだけど、Nuclera Brastのは見たかったのですよ。
    …渋谷でしかやってなくて見に行けなかったの。
    やっぱ、おくべきですね。
    独逸だし。 < ?

  2. nekometal | URL | -

    ■ねこまたぎさん

    ぜひ。独逸だしw
    あの長閑な風景の中に建つ、一見プレハブ?と見紛うNuclera Brast本社と
    これまた長閑なパブの中でのメタル試聴会
    このギャップは、一見の価値アリです(^^)。

  3. cozy | URL | -

    Re: メタルの行く道:地域密着とグローバル化

    まさに僕がこれから見たいと思っていた2本の映画ですね~
    実は今日メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニーを見たばかりなのです。
    レビュー参考になりました。

  4. nekometal | URL | -

    ■cozyさん

    >実は今日メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニーを見たばかりなのです。

    おお!なんというタイミングでしょう(^^)!
    ラスト近くに登場するアリス・クーパーファンのおばあちゃん
    あんな風になりたいです、私w

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nekometal.blog47.fc2.com/tb.php/664-2130c93e
この記事へのトラックバック

DVD紹介 "Heavy Metal In The Country"

昨年、映画館で上映もしていた独逸のTVのドキュメンタリー番組。 メタルレーベルNuclear Blastの話。 Nuclear Blastの社長さんと、地元の織物工場の人と、メタルオタクみたいな人の生活を中心に、その人たちの情熱と、地元がどんだけ田舎であるかの映像を織り交ぜたも



最近の記事です(・∀・)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。